放射線ひばくQ&Aこのページを印刷する - 放射線ひばくQ&A

放射線とは・・・?

放射線には、X線、アルファー線、ベーター線、ガンマ線などがあります。放射線を出すものを放射線物質と呼び、放射線を出す性質のことを放射能と呼んでいます。ニュースなどで「放射能漏れ」というのは正確ではなく、「放射性物質漏れ」と言うのが正しい言い方です。

放射能ってこわい?

1999年の東海村臨海事故で大量被爆した3人の作業員さんのように量が多いと怖いです。
でも少ない放射線はそれほど怖くありません。ラドン温泉などのようにごく微量の放射線は体によいとも言われています。大地や宇宙線、体内からの自然放射線は、年間約2.4ミリシーベルト一般に胸部X線写真は0.1ミリシーベルト以下で写せます。その危険性はコーヒーを飲むのと同じくらいだそうです。
医療では、患者さんの利益がその危険よりはるかに大きい場合にのみ放射線を使用しています。
タバコや肥満、自動車事故よりはるかに少ないリスクで病気が発見され治療ができることを考えると放射線結果をむやみに怖がらなくても良いことが分かりますね。

X線検査は年に何回まで受けてよいですか?

その人の病気によって必要な写真の数は違うので、何回までというのは、一概には言えません。検査によって患者さんの受ける利益が、危険性よりもはるかに大きい場合のみ検査は行われます。また、1回に受ける放射線の量はごくわずかなので、妊娠中の方以外はまず心配要りません。不安がある方や妊娠中の方は医師とよく相談されると良いでしょう。検査にあたる診療放射線技師にも気軽にお尋ねください。