血管造影検査
血管造影検査(Angiography)とは
上腕部または鼠経部からカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、造影剤を使用することで、病気の診断や治療を行います。外科手術とは異なり、局所麻酔でも検査や治療ができます。そのため、体に与える影響が少なく、入院期間を短縮することができます。当院では、心臓の狭くなった血管を拡張、再開通させる血管拡張術、肝細胞癌などの腫瘍組織に至る栄養血管の塞栓を行う動脈塞栓術などが行われています。
注意事項(検査時のお願い)
1. 検査時間について
検査の時間は約30分~1時間、治療の時間は約1~3時間程度となっています。
2. 検査中について
血管造影室は手術室と同じく清潔区域となっておりますので、検査、治療中は検査テーブルに仰向けに寝ていただき、体の上に清潔なシーツが掛けられます。不潔にならないために自分では動かず、ご用の際は周りのスタッフにご遠慮なく話してお伝えください。もし、痛み、かゆみ、吐き気などを感じる場合は、すぐにお知らせ下さい。
3. その他
検査、治療を受ける場合は入院していただき、必要な前処置を病棟(病室)にて行います。
機器紹介
キヤノンメディカルシステムズ社製 Alphenix Sky INFX-8000C/H3 (2022年~)
デジタル画像により小さな血管の病変部を見つけ出す事が出来ます。更に、高解像度・高画質の鮮明な画像を参考にしてより正確な血管内治療を行うことが可能です。
検査画像
1. 経皮的冠動脈インターベンション
治療後に血管が拡張しています。
治療前 |
治療後 |