MRI検査このページを印刷する - MRI検査

MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査とは

MRI検査とは、強い磁石と微弱な電波を利用して身体を画像化する検査です。
ベッドに仰向けに寝た状態で、大きなトンネルの中に入り検査を行います。
X線撮影やCT検査のようにX線を使用しませんので、放射線被ばくの心配がありません。
体内の様々な病巣を発見できますが、特に脳、腹部、骨盤部、脊椎、四肢などの疾患の診断に非常に有用な検査です。

注意事項(検査時のお願い)

1. 検査室内への金属等持ち込み制限について

MRI検査室内は非常に強い磁場が発生しておりますので、以下の項目に該当するものは検査室内には持ち込めません。

  • 金属類(ヘアピン、眼鏡、ピアス、ネックレス、取り外し可能な入れ歯、補聴器、時計、鍵、カツラ、金属がついた下着類など)
  • 磁気カード(キャッシュカード、クレジットカードなど)
  • その他(湿布、カイロ、エレキバン、カラーコンタクト、コルセット、義眼など)

2. 検査前の食事・トイレ制限について

腹部検査(肝臓やMRCPなど)の場合、検査3時間前からは食事をとらないでください。
また、膀胱検査の場合、検査の1時間前からトイレを控えてください。

3. 検査ができない可能性がある場合

以下の項目に該当する方は検査ができない場合がありますので、必ず事前に医師、検査担当技師にお知らせください

  • 心臓ペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)を使用している
  • 人工内耳を使用している
  • 体内に金属製のもの(脳動脈クリップ、人工関節など)を埋め込んでいる
  • インプラントを使用している
  • 刺青、アートメイクをしている
  • 妊娠しているまたはその可能性がある
  • 閉所恐怖症がある
  • 手術の既往があり、体内に入っているものの材質が不明である

機器紹介

MRI装置:PHILIPS社製MRI Ingenia 1.5T

デジタルコイルという最新の技術を搭載しており、鮮明な画像が短時間で撮影できます。
また最新鋭のソフトにより、様々な検査に対応可能です。

MRI装置:PHILIPS社製MRI Ingenia 1.5T

検査画像

1. 頭部

脳梗塞や脳腫瘍、脳動脈瘤、アルツハイマー型認知症などの診断に有用です。

頭部

頭部

頭部血管像

頭部血管像

2. 腹部

肝臓、膵臓、胆のう、腎臓などを撮影します。腫瘍、のう胞、胆石などの 診断に有用です。


MRCP / 腹部

3. 脊椎・四肢

脊椎では圧迫骨折や椎間板ヘルニアなどの疾患に有用です。関節では骨、筋肉、靭帯などの描出に優れています。


脊椎 / 肩関節 / 膝関節