生理検査
心電図検査
心臓の活動により生じる電気的変動を記録するもので、不整脈、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)などの異常がないか調べる検査です。痛みや電気のしびれなどは全くありません。
- 安静時12誘導…覚醒、安静状態での心電図を記録します。
- 運動負荷心電図…ベルトコンベアーの上を歩いたり、自転車をこいだりして、心臓に運動負荷をかけ、心電図を記録します。
- ホルター心電図…日常生活中の24時間にわたる心電図を小型の記録器に記録します。
肺機能検査
呼吸機能を調べる検査です。検査にはやや要領がいりますが、臨床検査技師の説明通りに行えば大丈夫です。肺活量、努力性肺活量、残気量、肺拡散能、クロージングボリュームなどを調べます。
血圧脈波(PWV)
動脈硬化の検査で手足の血圧測定、心肺音記録を同時に行う事で動脈の硬さや血管年齢、狭密度が分かります。
脳波検査
脳から生じる電気活動を頭皮上の電極により導出し、記録する検査です。てんかんの診断や治療効果の判定、脳血管障害、脳腫瘍などの診断に利用されます。安静時覚醒、開閉眼、過呼吸、光刺激などによる賦活法、及び睡眠時の波形を記録しますが、痛みや電気のしびれなどは全くありません。
終夜睡眠ポリグラフ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断と治療方針の決定、治療効果の判定のために行う検査です。頭部を中心に20個程度の電極、センサーを装着し睡眠、呼吸、いびき、血中酸素などの状態、体や足の動きなどを同時に記録し観察します。若干窮屈ですが、痛みや危険性は全くありません。記録時間は、21時~翌朝7時位までの10時間ほど要しますので一泊入院が必要です。いびき外来の診療は毎日行っており、毎週火曜日と木曜日(祝日除く)に検査を行っています。
超音波検査
超音波検査は心臓、腹部(肝、胆、膵など)、膀胱、頚部血管、下肢血管、乳腺、甲状腺など各臓器の内部構造を映しだす検査です。痛みはなく、放射線被曝もないため妊婦にも安全に施行できます。
筋電図検査
神経伝導検査
運動障害や知覚障害(四肢の脱力やしびれ)の原因が末梢神経によるものなのか、他に原因があるのか、また末梢神経に障害がある場合はその障害部位や程度を調べる検査です。 電気で刺激するため、ピリピリ感や痛みがあるかもしれませんが、体には影響ありません。
針筋電図検査
筋肉の運動障害、脱力、痛みの原因が筋肉や神経によるものなのか、またその障害部位や程度を調べる検査です。筋肉に針を刺して行いますので、多少痛みを伴います。
その他
24時間血圧検査、聴力検査、眼底カメラ検査、心肺運動負荷試験(CPX)なども行っています。