ALSセンター
「ALSセンター」 のご紹介
当院は平成11年に厚労省重症難病患者長期入院施設確保事業に係わる熊本県難病医療拠点病院に指定され、以来今日まで多くの神経難病医療に取り組み、その経験と実績を蓄積してきました。中でも筋萎縮性側索硬化症 (ALS) においては現在、熊本県特定疾患登録患者のうち約三分の一の医療を担っています。近年、神経難病の医療はALSも同じく入院から在宅への移行、QOLや緩和医療のあり方、治療薬の開発など新たな局面を迎えており、このような動向の中で特殊専門性を要するALS医療の当院への期待要望はますます膨らみ、専門施設としての責務が求められてきています。
これまで当院が担ってきた実績をさらに発展させ、熊本県域ALS医療の中核的役割を果し質の向上と推進に貢献することを目的に、平成21年10月に熊本再春医療センター「ALSセンター」を設立しました。
その基本方針としましては、
1. 病態病期に応じた専門的なALS医療の提供
2. 関連学会研究会での臨床研究と治験活動
3. ALS医療に従事する医療人の人材育成と研修
4. ALS患者家族会の支援
の4点を揚げ、過去の実績から病床数15床を上限に運営しています。
医療内容を中心に各部門(診療、看護、QOL・心理ケア、介護福祉、地域医療・在宅医療、臨床研究・治験、情報発信、患者家族会、窓口業務、人材育成)が連携してより専門的な医療が提供できるよう各々に担当・協力部署、関連部署を配置しています。
ALSの診断、治療、ケアに関するご相談やレスパイト入院のご希望などございましたら、お気軽に当院までご連絡願います。
文責:ALSセンター長 上山 秀嗣